私が初めてTM NETWORKの「Fool On The Planet」を聴いたのは、高校生の頃でした。当時、音楽の授業で「20世紀の音楽」というテーマで発表することになり、80年代の日本の音楽を調べていた時のことです。
YouTubeで様々な曲を聴いていると、突然耳に飛び込んできたのがこの曲でした。冒頭のシンセサイザーの音色と、小室哲哉さんの特徴的なボーカルに、私は一瞬で魅了されてしまいました。
しかし、発表準備に夢中になるあまり、締め切り前日になって資料をまとめきれていないことに気づき、焦りのあまり徹夜で作業をすることになってしまいました。その夜、疲れと眠気で何度も挫折しそうになりましたが、「Fool On The Planet」をリピート再生しながら、なんとか発表資料を完成させることができたのです。
翌日の発表では、寝不足で頭が回らず、準備した内容の半分も話せませんでした。しかし、最後に「Fool On The Planet」の一部を流したところ、クラスメイトたちが興味を持ってくれて、思わぬ反響がありました。この経験から、完璧を求めすぎずに、自分の情熱を素直に表現することの大切さを学びました。
それ以来、「Fool On The Planet」は私の人生の伴侶のような存在になりました。この曲の歌詞にある「掴みたい夢がある、じっとしてられない、訳もなくただ追いかけたいのさ」という一節は、私にとって特別な意味を持つようになりました。人生の岐路に立つたびに、この言葉を思い出し、勇気をもらってきたのです。
大学生になってからは、音楽サークルに入り、バンド活動を始めました。初めてのライブで演奏する曲を決める時、迷わず「Fool On The Planet」をカバーすることにしました。しかし、練習を重ねるうちに、この曲の難しさを痛感することになりました。
本番当日、緊張のあまり、イントロでつまずいてしまいました。一瞬、頭が真っ白になり、ステージから逃げ出したくなりました。しかし、その時、観客の中から「がんばれ!」という声が聞こえてきたのです。その声に背中を押され、なんとか最後まで演奏を終えることができました。
演奏は決して上手くはありませんでしたが、終演後、多くの人が「良かったよ」と声をかけてくれました。この経験から、音楽には人々の心を繋ぐ力があることを実感しました。そして、失敗を恐れずに挑戦することの大切さを学んだのです。
今、社会人になった私は、仕事の合間にYouTubeで「Fool On The Planet」を聴くことが日課になっています。この曲を聴くたびに、高校時代の徹夜の思い出や、大学時代のライブの経験が蘇ってきます。そして、これからも新しい挑戦を続けていく勇気をもらうのです。
「Fool On The Planet」の魅力は、その先進的なサウンドだけではありません。歌詞に込められた「夢を追い続ける」というメッセージが、聴く人の心に希望を与えてくれるのです。この曲は、まさに「愚者」のように夢を追い続ける私たちへの応援歌なのかもしれません。
音楽は、時として言葉以上に雄弁に語り、心を動かします。「Fool On The Planet」は、そんな音楽の力を体現した曲だと私は信じています。皆さんも、この曲を聴いて、自分だけの特別な思い出を作ってみてはいかがでしょうか。きっと、人生の大切な伴侶となってくれるはずです。
最後に、この記事を書くことで、私は改めて音楽の持つ力と、自分の経験の価値を再認識しました。私たちは皆、この広い宇宙の中で、それぞれの星を目指して歩んでいる「愚者」なのかもしれません。しかし、その「愚かさ」こそが、私たちを前に進ませる原動力なのだと思います。
これからも、「Fool On The Planet」と共に、夢を追い続ける旅を続けていきたいと思います。そして、この曲が教えてくれたように、失敗を恐れず、情熱を持って生きていきたいと思います。皆さんも、自分だけの「星の彼方」を目指して、一緒に歩んでいきましょう。
Citations:
[1] https://www.youtube.com/watch?v=Tu18z3IJGhA